動物園でやぎを見る子供

保育士の勤務時間・勤務体系

保育士の勤務時間

保育士の資格を取得することにより、全国にある保育所などの施設で勤務をすることが可能です。
保育士資格は国家資格として位置づけられていますが、取得をすることにより認可保育所など集団保育の現場で担任をすることができるようになります。

保育士としての勤務先として最も多いのは保育所ですが、その他にも乳児院や障害児施設など子供の養育に関する場所からも求人があります。
保育所で勤務をする場合、基本的には平日の朝から夕方までの時間帯の保育を担当していくことになるでしょう。

地域により少しずつ異なりますが、一般的に保育所は朝8時頃~夕方6時くらいまでが保育時間です。
ただし、この時間帯はあくまでも子供が施設内にいる時間帯のみなので、保育士はそのほかに施設の整備や清掃、事務仕事などをしていくことになり、勤務時間はその前後数時間がプラスされます。
朝は登園時間のだいたい1時間程度前に出勤をして、施設の清掃をしたり送迎バスに同行して、子供たちと保護者に挨拶をしていきます。

最近では事務関連の業務が多くなる傾向があり、それが保育士の勤務時間を長く拘束することになっていると指摘されています。
時間外業務を減らすために、施設全体で余計な作業が発生しないような工夫が求められるでしょう。

朝、昼、夜の業務の簡単なまとめ

現在認可保育所で勤務をしている保育士の1日の流れを簡単にまとめていきます。

まず朝の業務ですが、先にも述べたようにまず園児達と保護者を受け入れるための準備作業から始めます。
最初に来たら換気をしたり清掃をしたりしたあと、朝礼でスケジュールの確認をしてから送迎バスの出発です。

直接送迎される保護者の方も入り口で迎えて、そこで園児の荷物や連絡帳の受け渡しをします。
子供たちが揃ったらクラスごとに分かれて遊びをしたり、挨拶などの学習をしていくことになるでしょう。

昼食の時間が近くなったら手洗いやうがいなどを教え、食事の準備をします。
保育施設として認可されている場所は給食設備が必須となっていますので、それらを配膳するかもしくは園児達が持ち寄ったお弁当を出す準備をしていきます。

食事が終わったら片づけをして、歯磨きや排泄指導をしたあとは子どもたちはお昼寝です。
お昼寝はだいたい1時間くらいなので、その間に連絡帳をまとめたりその他の事務作業をしていきます。

お昼寝後は帰る準備をするために片付けをして、保護者のお迎えを待ちます。
延長保育を希望する家庭がある場合は担当の保育士は残り、その他の保育士は自分の事務作業をして、最後に園内の片付けをして勤務終了です。

最近では働き方が多様化していることから、早朝や深夜近くの保育をする保育園もあります。
その場合はシフト制で交代で業務にあたることになるでしょう。