子どもが壁にもたれている様子

着替えを教える

着替えや汚れた服は着替えることを教える必要性

子供の成長に合わせて、自分の身の回りのことを自分でできるように教えていくことになりますが、その中の一つとして着替えがあります。
大人にとってはなんていうこともない着替えですが、実際に行おうとするときには洋服に腕を通したり袖をひっぱったりと、かなり多くの動作が必要です。
最初のうちは思うようにできずに子供がイライラすることも多いですが、保護者としてはそうした時には時間をかけて、ゆっくりでもよいので自分でできるように見守ってあげるようにしましょう。

着替えが自分でできるようになるためには、まず頭と腕、足をきちんと洋服の穴に通し、その後服を引っ張り上げるという動作ができるようになる必要があります。
そこにボタンを付けたりチャックを上げたりといったことが加わると、ますます難易度が高くなるでしょう。

子供に着替えを教える時期としては、だいたい10ヶ月~1歳くらいが適当です。
いきなり全部をさせようとするのではなく、まずは頭を通してあげるところまでをしてあげて、そこから袖を通すのは自分でやってもらうなど、少しずつコツを覚えさせるようにしていきます。

一人だけで着替えを覚えることができるのは、だいたい2~3歳ころと言われています。
幼稚園や保育園に入園するのは未満児保育が必要な家庭以外は3歳からになりますので、それまでを目標に自分で一通り脱ぎ着ができるようにトレーニングをしていきたいところです。

着替えを指導するときのコツや悩み

早い子供なら2歳児くらいから自分で脱ぎ着ができるようになりますが、まだスムーズになんでもできるというわけではありません。
最初のうちによくあるのが、前後ろを逆にしてしまっていたり、頭や袖を通す場所を間違えてしまうということです。

ですが、最初から正しく着られるようになることを目標にするのではなく、まずは「自分一人でできた」という実感をもたせてあげることの方が重要です。
失敗をしてもそれを笑ったり無理に直そうとするのではなく、間違った部分を一緒に直していくようにすることで「次もやろう」という気持ちを子供に持ってもらうことができます。

着方に迷っているようなら、丁寧に教えてあげるようにしましょう。
着やすい服の種類としては「襟もとが大きく開いているもの」や「ボタンやホックなどがついていないもの」「プリントやリボンなど向きが分かりやすいもの」などがあります。

持っている洋服の中でも、特に着やすいお気に入りのものが一つくらいは出てきますから、それを着るときにだけ本人に任せてみましょう。
できることをしっかり「できる」ようにして、自信につなげていってあげたいところですね。