トイレ

トイレトレーニングをする

排せつや手を洗うことを教える意味

生まれたばかりの赤ちゃんの頃は、自力で排泄をすることができないのでずっとおむつをつけたままで生活をします。
保護者にとってはおむつ替えはかなりの手間になりますし、また紙おむつにかかる費用もかなり高いものなので、できることなら1日でも早くトイレを覚えてもらいたいと思うところでしょう。

昔はトイレトレーニングのことを「おむつはずし」と言って、多少無理でもおむつをつけないようにして、子供に自分でトイレにいくようにしつける方法がとられていました。
しかし、排泄行為というのは非常にプライベートなことですし、トイレを失敗するということは本人にとっても大きなショックになることです。

トイレを失敗してそのことを叱られるということは非常に精神的に強いストレスを覚えるので、そのことが生育に大きな影響を与えてしまうこともあります。
実際に幼少期に行ったトイレトレーニングがその後の本人の性格を決定づけるという研究もあるくらいなので、できるだけ丁寧に粘り強く付き合ってあげてもらいたいです、

また、トイレトレーニングと合わせて行いたいのが、手洗いなど衛生面の教育です。
子供の時期には多くの病気の危険性がありますが、特に夏場や冬の寒い時期などには細菌やウイルス性の感染症が流行します。
それらは排泄物を通して感染することも多いため、トイレトレーニングとともに衛生面の教育をしていくことで、病気から身を護ることができるようになります。

トイレトレーニングの指導のコツや悩み

トイレトレーニングを始める時期としては1歳半~2歳くらいが適切です。
最初からいきなりおむつをはずして生活をさせるのではなく、まずはその前段階として子供におむつをつけた状態でおしっこやうんちをしたことを報告させるようにしていきます。
そうしたことを通して、子供が自然に自分で尿意や便意を意識することができるようになるので、慣れてきたら日中におむつを外すようにします。

また、決まった時間に必ずトイレに座らせて、尿や便を出すふりだけでも子供にさせるようにします。
特にうんちは毎日決まった時間に排泄できるようにしていくことで便秘の解消にも役立つので、とにかくトイレに座るという習慣をつくってあげることが大切です。

子育てに関する悩みで多いのが「自分の子供だけいつまでもおむつがはずれない」ということです。
実際、2歳くらいで簡単に外れる子もいれば、3歳を過ぎてもおもらしのクセがとれないという子供もいます。

しかし、多少の遅れがあってもきちんとトレーニングをつきあっていくことで、就学前くらいには自然におむつ離れができるようになります。
おねしょなどが心配なら夜だけつけるようにして、時間をかけてトレーニングしましょう。