枕

お昼寝をする意味と寝かしつけのコツ

子供にお昼寝が必要な理由

生まれたばかりの赤ちゃんは、胎児としてお母さんのお腹の中にいた時と同じように、1日を通してウトウトと半分眠ったような状態で過ごします。
それが外の世界の時間に慣れてくるに従って、少しずつ目が覚める時間が長くなってき、昼と夜の区別がつくようになってくるのです。

自分で歩けるようになる1歳過ぎくらいになると、昼間に起きて夜に寝るという生活スタイルができるようになりますが、それでも昼間に急激な眠気に襲われることがあったりします。
成長とともにお昼寝の回数は減っていきますが、十分に眠気がとれないまま起きていると子供は不機嫌になってしまいますので、成長に従って上手に寝かせてあげることが大切です。

お昼寝が必要とされる年齢はだいたい3~4歳までで、5~6歳くらいになるとお昼寝は不要になると言われます。
人間の生理的に昼食を食べたあとの1時間くらいは眠気が起きやすい時間帯になるので、子供に1時間程度お昼寝をさせてあげることで、午後からの活動を元気に行えるようになるのです。

お昼寝が必要なのに行わないでいると、足元がフラフラしたり明らかに集中力が欠けたようになってしまうので、無理は禁物です。

お昼寝の指導のコツや悩み

保育園ではほとんどの施設で設置しているお昼寝タイムですが、幼稚園ではお昼寝をさせないところも多くあります。
これは幼稚園は保育園よりも預かる時間が短く2~3時で上がるので、時間的に余裕がないということが関係しています。

子供の健康にお昼寝は必要とされていますが、これは個人差が有り、必ずしも全ての子供がお昼寝をしなければならないということはありません。

子供の中には3歳くらいからもうお昼寝はしなくても平気という人がいたりします。
ただし、保育園で行うお昼寝は生理的なものだけでなく集団としての行動を身につけるという意味もあるので、お昼寝の時間には他の子と一緒に横になるようにしてあげましょう。
実際に眠くなくてもお布団の上で横になることで午前中の疲れを解消することができますので、眠くないという子供にも静かに横になるように指導をしてあげてください。

なお子供のお昼寝には体力を回復させるだけでなく、精神を安定させるという効果もあります。

午前中に何か嫌なことがあったとしても、お昼寝をすることでその気持を忘れてまた午後から楽しく遊ぶことができるようになったりします。

大人にとってもそうですが、深い睡眠はストレス解消に大きな効果がありますので、保護者としては快適な睡眠ができるように温度や暗さを調節してあげるようにしましょう。

お昼寝が終わったら一緒に布団を畳んで片付けるという動作があるので、そうした生活指導も一緒にやってあげてください。