保育士に向いている人の性格、考え方
保育士になりたいと思っている人の多くは「子供が好き」「子供の教育に関わる仕事がしたい」と考えているのではないでしょうか。
しかし、必ずしも「好き」という気持ちだけで続けることができないのが保育の仕事なので、長く勤務をしていくために必要な適性が自分に備わっているかということは、しっかり自己診断しておいた方がよいでしょう。
とはいえ、保育士として勤務をしていくときの大前提となるのは「子供が好き」という気持ちを持ち続けていけることです。
保育士としての適性には例えばピアノなどの楽器が上手であったり、幼児教育について詳しい知識を備えているということが挙げられます。
しかし、いくら技能や知識があったとしても根本的に子供を愛することができなければ、それはただの知識や技能でしかありません。
自分の持っている技能をどう子供たちに活かしていけるか、この点を考えることができるかどうかが、重要な保育士の適性になってきます。
また子供というのは非常に大人の感情を読み取るのがうまく、その起伏に左右されやすいという特長があります。
ですので仕事やプライベートで何か嫌なことがあったり失敗をしてしまった時に、すぐに落ち込んだり泣き出したりしてしまうというようなネガティブな思考をしているようではいけません。
何があってもすぐに気持ちを切り替えて、そこから前向きに行動をしていくことができる性格があるかどうかが、保育士として重要になってくるでしょう。
幅広いコミュニケーション能力が求められる
保育士として勤務をしていくことができるかの、最大のポイントと言ってもよいのがコミュニケーション能力です。
コミュニケーションは人を相手にする職業である以上は不可欠なものですが、特に保育士の場合は多くの人と関わりを持って行くことになります。
保育士の主な業務は当然子供たちの世話をすることですが、その他にも保護者と連絡を取り合ったり、他の保育士などスタッフと協力をしていくことがあります。
そうした時に自分本位ではなく周囲の意見を聞いて、そこから最善の策を考えていくことができるかどうかが重要になってくるのです。
近年では保育園は一つの施設で完結するのではなく、地域全体の福祉施設と協力をしていったりすることも増えているので、園外の人と上手に関わって連携を取っていく能力も必要になってくるでしょう。
それともう一つ適性として挙げられるのが忍耐力です。
子育ては自分の子であっても思い通りに行かず、イライラとしてしまうことがよくあります。
保育士はそんな多くの家庭環境で育った子供を預かって世話をすることになりますので、より柔軟な対応が必要になるのです。