保育園実習で経験できること、学べること
保育士の資格を取得する方法は、学校を卒業することと試験を受けることの二種類ありますが、実際に取得をした人で養成学校へ進学した人は約9割に上っています。
保育士養成課程のある学校を卒業することにより、別途国家試験を受けることなく資格を取得することが可能です。
この時の養成課程で必須となっていることの一つに、保育実習があります。
保育実習では学生が自分で実習先を探し、そこで先輩の保育士さんについて教えてもらいながら保育の現場を経験します。
ほとんどの人にとって保育実習は初めての保育の現場になりますので、非常に緊張をしまた失敗をしてしまうのではないかと不安になってしまうでしょう。
保育士資格を取得するために必要な実習期間は2週間程度で、保育園で2回、施設実習で1回と定められています。
保育実習では毎日実習日誌をつけ、それを担当の保育士さんに提出して指導を受けていくことになります。
実習日誌に記録する内容としては、子供たちの様子であったり、自分がどういった言葉をかけたかといった事などです。
保育実習を通して学べる最も大きなことは、子供たちに対してどういった言動をしていくことが望ましいかということです。
実習前には座学で子供たちの発育や心理について十分に勉強をしますが、実際に子供たちを前にした時その理想通りにいくとは限りません。
むしろそうした理想と現実的な保育の方法とのギャップを体感するということにこそ、保育実習の大きな意味があると言えるでしょう。
保育実習先の上手な選び方
保育実習を成功させるためには、まず実習先選びが大切になります。
基本的に保育実習の受け入れ先となるのは、自分の地元の保育園や通っている学校の関連施設などです。
実習が必要な時期になると先生からガイダンスが行われますので、そこで自分が行きたい園を選んで申込みをしていきます。
一見ただの申込みのようですが、実はこの実習の依頼の段階からかなり園側から評価を受けることになります。
きちんと常識に沿った挨拶をし、マナーを守った依頼をすることでお互いに気持ちよく実習期間を過ごすことができるでしょう。
実習を申し込む時には「なぜその園にしたいのか」「自分はどういった保育を中心に行いたいか」といったことを自分の中でまとめ、それを踏まえて申込みをしていきます。
その際に「ピアノが得意」「体を動かす遊びが好き」といったように明確に自分の得意分野を説明することで、より適した指導保育士をつけてもらうことができるでしょう。
ただし保育園によっては人員や施設設備の都合により、申込みが思い通りに通らないこともあります。
そうした時には丁寧にお礼を言い、別の施設を探すようにしてください。