白米

食事の大切さを伝える

保育園で出る食事

食事は、私達が生物として活動していくときに必要になるエネルギーを得るために必要不可欠なものであると同時に、毎日の生活を楽しくしてくれる娯楽の一つです。
乳幼児期には母乳またはミルクしか口にすることができませんが、だいたい5~6ヶ月ころから離乳食の練習を始めるようになります。

子供の発育は人によって異なりますが、だいたい1歳を迎えるくらいまでには、自分の手を使って食事をすることができるようになります。
保育所においてはそうした自分でものを食べることができるようになったばかりの幼児に対し、食事の指導をするとともに、適切な栄養を摂取することができるように給食を準備していきます。

保育所の認可を受けるための条件の一つに、この給食提供のための設備があることが挙げられており、園内で正しく栄養管理をすることができない場所では、自治体から保育所としての認定を受けることができません。
それは、言い換えれば乳幼児期において正しい食生活をすることが、子供の発育に非常に大きな影響を与えるということです。

保育所内では食事を提供するにあたり、子供の発達状況や健康状態、栄養状態を見ながら負担のない献立を考えていくことになります。
提供する給食は毎月食事計画を作り、そこから献立を考え最終的に確認作業をしてから実際に配膳されます。
食事を提供したあとも、それがどのように食べられたかということをチェックし、園全体で情報を共有しつつ、次回以降への食事内容へと生かしていくという体制をとっているのです。

特に近年では、親の生活スタイルの影響から朝食を食べないで登園をする子供の数が増える傾向にあり、ますます保育園の内部での給食の重要度は増してきていると言えます。

実際に提供される食事やおやつ

保育園で提供されるメニューは大人向けのものと異なり、必要な栄養分を重点的に味付けにも工夫がされています。
子供の舌は大人よりも刺激に弱いので、激辛や苦味のあるメニューは好まれず、どちらかというと薄味になっているのです。

子供から人気の高いメニューとしてはカレーライスやスパゲティといったようなものがありますが、他にも食べやすいうどんなど麺類があります。

一方、子供のための栄養で重要なのがおやつです。
おやつはだいたい3時ころに少量で配られるものですが、保育園の場合はスナック菓子ではなく、果物や甘い野菜などとして出されることが多いようです。

子供はさつまいもやバナナなどといった甘みのある食材が好きな傾向にあり、保育園ではそれらをできるだけそのままの素材に近い形で提供をしています。
ひと手間加えたものとしては、かぼちゃ団子やフレンチトースト、ミルクくずもちなどといった素材を活かしたものが人気です。