保護者とやりとりをする連絡帳の内容
保育士と保護者の間のコミュニケーションの中心になるのは毎日やり取りをする連絡帳です。
保育園に入園する時には必要な用具一式を購入してもらいますが、その中に必ず連絡帳が含まれます。
現在ではスマートフォンなどの別の伝達ツールはありますが、毎日やりとりをする連絡帳にはそれとは違った意味があるのです。
連絡帳は「家庭欄」と「こども園・保育園欄」が見開きで分かれており、それぞれ子供について気になったことを記入していきます。
記載する内容としては、日付とともに「前夜の睡眠時間」やその時の様子(熟睡していたかなど)、「便の回数と様子」さらに「食事の内容、様子」、そして最後に自由に子供について気がついたことを記載します。
最初のうちは慣れないと記載をするのが難しく、ネタ切れのようになってクラス全員のものを書き込むのに時間がかかったりするでしょう。
毎日の報告は保護者にしてみると楽しみでもあることなので、できるだけその子の成長を感じられるようなポジティブな意見を書き込んであげるようにします。
効率的に連絡帳を記載するためには、保護者が知りたいだろう項目をあらかじめ頭に入れておくと便利です。
具体的には「その日に読んだ絵本」「覚えた歌」「トイレ、着替えの出来栄え」「他の子供との関わり」「食事の様子」などが挙げられます。
連絡帳に記載する内容が先に頭に入っていると普段からクラスの子供と接する時のものの見方も変わってくるでしょう。
保育をしながら、どういったことを記載するかということを考えていくことで、一気に事務作業を終わらせることができます。
お便りを作成するときのコツ
若い保育士に多く回されることになるのが園からのお便り作成です。
園からのおたよりはだいたい毎月1回程度発行され、その月に行われる行事の日程や流感に関するお知らせ、その他園からの連絡事項が記載されます。
慣れないうちは「書き出しがいつも同じになってしまう」「レイアウトなどがマンネリ」といった悩みがつきものです。
お便りについては文例やイラスト集が多くの書籍が販売されていますし、自由に使えるダウンロード素材を配布しているサイトもたくさんあります。
MicrosoftのWordなどのワープロソフトが使えると、かなりレイアウトのバリエーションが広がるので、ぜひ作業用にパソコンを扱えるようになってほしいです。
気の利いたお便りを作成するためのコツとしては「季節の挨拶を入れる」「子供たちの姿を伝える」といったことから始まり、「保護者へのお願い」「豆知識」といったことを分かりやすくまとめるということが挙げられます。
最初からあまりオリジナリティにはこだわらず、プロや先輩の作ったテンプレートを使って作成してみるとよいでしょう。