遊びの大切さ
子供の生育において、遊びは大変大きな影響があります。
大人にとっては楽しむために行う遊びも、子供は様々な刺激を通して脳と体を鍛える大変重要な動作になります。
遊びを通して子供たちはものを考えたり、そのとおりになるように手足を動かしたりしていくので、抽象的な思考を養うことができるようになる訓練をします。
最近では「知育」という言葉も言われるようになっており、ただ遊ぶのではなくより脳によい刺激を与えることができる遊びをしていくということが、子供の教育に必要と言われているのです。
子供の発育と遊びについては世界的に研究が進められており、成長をしてからの思考力の高さは、子供の時の経験に大きく影響されるということも分かっています。
そこで保育の仕事に従事する人などは、子供にとってよりよい遊びとはどういうものかを知るため、専門の資格取得を目指すケースも多くなりました。
代表的な子供のための遊びの資格としては、以下のようなものがあります。
・ あそび発達 インストラクター養成講座|一般社団法人 日本アタッチメント育児協会
・ 運動保育士|NPO法人 運動保育士会
・ レクリエーション・インストラクター|公益財団法人 日本レクリエーション協会
遊びの種類(泥あそび、ごっこ遊び)
子供の遊びで最も重要なのは「よりたくさんの種類の経験をする」ということです。
子供が好きな遊びとして泥遊びや水遊びといったものがありますが、これは普段の生活では得られることがない刺激であることが大きく関係しています。
大人にとっても泥のぬるぬるとした感触や水の跳ねる刺激は普段と異なる特別なものですが、生まれたばかりで外気からの刺激経験が乏しい子供にとっては、よりそこから得られるものは大きくなります。
また子供の遊びの定番の「ごっこ」遊びも、子供の想像力を高めるために非常に重要な役割をします。
お店やさんごっこやヒーローごっこといったものの他、おままごとなどなにかになりきる遊びを通して、子供は自分の中で特定の人物像を思い浮かべるという練習をしていくのです。
子供の発育過程において、「自分」と「他人」の存在の違いを認識できるようになるのは、だいたい2歳前後とされています。
そうした時期にごっこ遊びを経験していくということは、自分自身の思考力を高め、他人への共感性を養うことが可能です。
子供が夢中になって遊んでいるときというのは、大人には考えられないようなスピードで脳を回転させています。