心が折れた様子

転職を考えるきっかけ

園と方針が合わない

保育士の求人倍率は現段階でも非常に高く、また今後も上昇していくことが予想されています。
その一方で、就業環境や待遇面に不満を感じて退職を選んでしまう保育士も多くいるのが現状です。

実際、保育士は非常に定着率が悪い業界としてよく知られているところで、平均勤続年数は7年とかなり短めです。
これは給与待遇の悪さが問題と言われていますが、実際にはそうしたことだけで退職をするわけではなかったりします。

保育士として勤務をするときに大きなストレスとなることの一つに「園と方針が合わない」ということが挙げられます。
地方公務員として勤務をする場合は保育方針がある程度決まっていますが、私立の保育園になるとかなり保育の方法に違いが出てくるのです。

近年では独自の保育法を取り入れていることを打ち出している保育園も多く、宗教系や特定の教育団体など思想的な母体を持つ保育園もあります。
そうした場所では保育士自身の考えと一致していれば問題がないのですが、場合によっては全く納得できない方針で保育をしていかなければならないこともあるでしょう。

また、近年では保育園同士の競合から経営を第一に考えて運営をしている施設も見られます。
子供の保育を考えて保育士になったのに、営利第一のような方針で運営をしているということになると、長く続けるというのはストレスになってくることでしょう。
そうした全く方針の異なるところで仕事をするのはかなり大きなストレスになりますので、場合によっては思い切って転職をした方がよいかもしれません。

人間関係の問題

もう一つ保育士の転職のきっかけとなることとして職場内の人間関係があります。
保育士の職場は女性の割合が高く、園によってはスタッフ全員が女性というようなことも珍しくありません。

女性が多い職場においてよくあるのがグループや派閥などが発生してしまうことで、人間関係が円滑にいかなくなってしまうこともよくあります。

本来的には仕事をしに来ているわけなので、そうしたプライベートな問題でもめるのは間違いですが、実際にはお互いの感情面で折り合いがつかないということもあります。
人間関係の問題は根本的な解決が難しく、一旦こじれてしまうと修復が難しくなるということもよくあるものです。

ただ、逆に言うと職場内の人間関係がうまくいく職場を見つけることができれば、チームワークのよい仕事をしていくことができるということにもなります。
無理に価値観の合わない人たちと一緒に仕事を続けていくよりは、売り手市場の現在は上手に転職をして新たな活躍の場所を見つけていくこともよい方法ではないかと思います。

求人はハローワークだけでなく専門の求人サイトにも多くあるので、そうしたところで探してみるとよいでしょう。